新築

石上建設の家

患者様の癒しとスタッフの働きやすさを両立「みんなにやさしいクリニック」

2024.4.6

【概要】

先輩の勧めと独自の調査で、家を建てるなら絶対にFPしかない。と決めていたお施主様。県外から移住し、クリニックを開業するにあたり意識したのは、FPの家の快適さはもちろんのこと、クリニックに通院される患者様が心安らげる空間づくりと、スタッフの働きやすさでした。患者様の中には体の不自由な方もいらっしゃるので、1階のクリニックはバリアフリーに、2階のスタッフの休憩スペースは、住居からクリニックとしての利用まで、将来の多岐に渡る可能性を見据えた空間づくりとなりました。

【DATA】

家族構成
敷地面積:560.78㎡ （169.64坪）
延床面積:218.2㎡ （66.01坪）
構造:在来軸組木造

主な仕様
[素材/内部]
床:発泡複層シート
柱:桧
壁:ビニールクロス
天井:吸音板
断熱材:FPウレタンフォーム

[その他]
換気システム:アルデ 排気型集中換気システム
太陽光発電:パナソニック eneplat蓄電システム

【石上建設との出会い】

県外で医療に従事していたお施主様。元々はご自宅の新築を検討していたところ、クリニックを開業し地域に根を張って生活していくことを一大決意し、奥様の地元である静岡県に移住する運びとなったそう。今回のクリニックを建設するまでに、７年もの間FPの家について研究し、様々な建築会社を比較・検討。静岡県内でFPの家を取り扱っている数少ない業者の中から、石上建設をお選びいただきました。実際に石上建設のショールームを訪れた際に、理想のクリニックのイメージに近かったことも決め手の一つだったようです。

【「洗練された平屋」の見どころ】

患者様もスタッフも快適な空間づくり。

まず目に飛び込んでくるのが、クリニックとは思えない温かみのある外観です。通院される患者様が心安らげるよう、家のような雰囲気にして欲しいとのご要望で、このように温かみのある外観となりました。風除室の先にある玄関ドアは、通常のクリニックならば自動ドアを採用するのが主流ですが、FPの特性を最大限に活かすために気密性を重視し、デザイン的にもクリニックのコンセプトにぴったりな玄関ドアを採用しています。

玄関に入って正面には、車椅子の患者様のために緩やかなスロープを設置しました。左側は、下駄箱付近の動線が混雑しないよう、広々とすのこを敷いてストレスフリーに。下駄箱上の壁にはクリニックからの案内がたくさん貼れる大きなマグネットボードを設置し、掲示内容の張り替えも楽々です。

スタッフの働きやすさとして重視していたポイントの一つが、受付でした。カウンターの裏側でスタッフが受付作業を行うデスクには、大量の書類はもちろんのこと、レジやモニター、その他様々な機械を設置するスペースも必要となるので、コンパクトながら奥行きのある天板を設置しました。

南側の窓から柔らかな日差しが入る待合スペース。塗り壁調のクロスや木目調のスライドドア、木製のサインが、温かみのある空間づくりに貢献しています。部屋の片隅には、患者様やスタッフが自由に使用できる小さな水洗を設け、手洗いや飲み水に使用でき、とても便利です。待合スペースの壁も有効活用し随所にマグネットボードを設置、必要な案内を適宜貼れるようにいたしました。

各診察室も、待合スペース同様、木目と白を基調とし安心感を与える雰囲気です。患者様のプライバシーに配慮し、診察室の天井やドア、カーテンには防音効果のある素材を採用しています。

1階 クリニックには、車いすや体の不自由な患者様、赤ちゃん連れの方にも対応できる多目的トイレも完備。便器内の殺菌消毒や自動点灯機能もついた高機能トイレを採用し、衛生面、安全面、をカバーしています。また、女性の利用が多いため、花柄のクロスで清潔感がありつつ可愛らしさもある、素敵なトイレとなりました。

各診察室をまたぐ形でレイアウトしたスタッフ専用の通路と作業スペースは動きやすさを考慮してしっかりと広さを確保しました。

スタッフや、院長のご家族が使うことも想定している裏手の玄関。スペースはコンパクトに抑えつつ、天井までの大容量の収納を設置し、玄関まわりのキレイを保ちます。

2階部分は、現在はスタッフの休憩スペースとして使用していますが、将来的には住居やクリニックの一部としても活用できるよう、あえて用途は決め込まずにお作りしています。とはいえ、1階同様、ナチュラルな雰囲気でまとめた内装なので、リビングにあたるスペースはとてもくつろげる空間となりました。

スタッフも使用するダイニングキッチンも家庭用サイズで広々。もちろんパントリーも完備しているので、キッチン周りの収納には困りません。

建物の中で一番大きな収納スペースは、スタッフのロッカーや備品庫など、さまざまな用途に使えます。

クリニックで働く女性スタッフのために設置したこだわりの洗面スペースは、なんと洗面ボールが2つ並ぶ仕様に！女性スタッフもその使いやすさに大満足のご様子でした。

訪問先や、夏場の力作業での汗や汚れを流すために不可欠な浴室も、広々とし、清潔感にあふれています。個人用の鍵つきロッカーも完備しているので、安心して利用できます。

院長が使用する書斎には大きなクローゼットも設置し、収納力も抜群。この他にも予備の部屋が一つ設けられているので、将来の可能性を秘めた2階部分はまだまだ進化の途中です！

【まとめ】

患者様の癒しとスタッフの働きやすさを両立した、「みんなにやさしいクリニック」はいかがでしたでしょうか。

元々県外で医療に従事していたお施主様だからこその視点で建築されたクリニックは、院長であるお施主様の、患者様への優しさと誠実さ、共に医療に従事するスタッフへの心配りで溢れた、温もりを感じる空間となりました。

通常の木造建築と比べ、高気密・高断熱を重視しているFP工法は、商業施設にもピッタリなので、店舗や、住居兼店舗をお考えの皆様も、ぜひ、参考にしてみてくださいね。